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STOP 0x0000000A :: IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL

概要

 この STOP エラーは、ハードウェアとソフトウェアのどちらかが原因となって発生する事が考えられます。具体的な原因を判断するためには、この STOP エラーを解析する必要があります。ただし、特定の STOP エラーでは、表示されるパラメータと画面情報を調査することで原因を判断することができます。

 STOP 0x0000000A は、カーネル モードのプロセスやドライバが、アクセス権を持っていないメモリ アドレスにアクセスしようとした際に発生します。このエラーは、メモリ内の不正な位置を参照する、不正な (あるいは破壊された) ポインタが使用された事が主な原因として考えられます。ポインタとは、プログラムが使用するメモリ上の領域を参照するための変数です。この変数が不正な値を持つ場合、アクセスする事を禁止されている領域をプログラムからアクセスしようとする事があります。これがユーザ モードのアプリケーションで行われた場合には、アクセス違反が発生します。カーネル モードの場合には、STOP 0x0000000A エラーが発生します。 

 どのプロセスまたはドライバが不正なポインタを使用したか、STOP 画面情報に表示されたパラメータを参照する事により判断できます。 

STOP 0x0000000A(0xWWWWWWWW, 0xXXXXXXXX, 0xYYYYYYYY, 0xZZZZZZZZ)
IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL

かっこ内の 4 つのパラメータには以下の意味があります。

  • 0xWWWWWWWW 不正に参照されたアドレス
  • 0xXXXXXXXX このメモリをアクセスすることを要求された IRQL
  • 0xYYYYYYYY アクセスの種類、0= 読み取り、1= 書き込み
  • 0xZZZZZZZZ 0xWWWWWWWW のメモリを参照しようとした命令のアドレス

 最後のパラメータ (0xZZZZZZZZ) が、システムにロードされていた特定のデバイス ドライバのアドレス範囲に入る場合、そのデバイス ドライバにて不正なアクセスが実行された事を判断できます。主に、原因となったドライバは STOP 画面の 3 行目に表示されます。 

Address 0xZZZZZZZZ has base at <address>- <driver name>

この現象が既知の障害の場合には、0x0000000A とドライバ名をキーワードとして Microsoft Knowledge Base を検索する事により、有効な解決策を確認できます。

原因

ドライバの問題、欠陥があるか、互換性が悪いデバイスまたはアプリケーションによるもの。

Microsoft Knowledge Base